場末の陽炎

本、映画、食事、雑記などをだらだら記すブログ

B級映画

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コマンドーR』を見ました。

……うん、『コマンドー』から派手さをなくしたような作品ですね。ヒロインが本家より可愛かったのが良い点かな。

主人公イワンと元部下の対決はプロレスでしたね。元部下が無駄に「ハアァアア!」「レェアアアアッ!!」とかいって大口上げて舌出してたのが印象的。元部下は禿げたおっさんなんですが、そんなおっさんの舌出しにどんな需要があるのか。

 

まあ、一般的なB級映画ですね。見れなくもないし、積極的に見なくてもいい、といった。名作タイトルをもじったB級映画はマジクソなので、それに比べたら上等なんですけどね。

 

……困った、もう『コマンドーR』についてネタ切れを起こしてしまった。こういう良作でもないしクソでもない作品はレビューが難しい。

 

まあ、こんな所で今回は終わります。

それでは。

 

 

 

 

 

 

夏におすすめの映画

連日暑く、ふと顔を上げれば青い大空。

子供のころは暑さに負けず駆け回ったなーと、おっさんである私はたまに少年時代を振り返ります。高校ではなく中学校、小学校時代を思い出し、あの時のきらめきを思い出したい方はこの映画をお勧めです。

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『スカイ・キッズ』

ストーリーは王道なんですが、やっぱりこういう余計なことを考えなくていいストレートな話は視聴後の余韻がいいんですよね。

話の導入はアメリカ西海岸の小さな町に引っ越してきた少年カイルがいじめられっ子のジェイソンを助けて仲良くなり、ジェイソンの叔父さんに飛行機に乗せてもらい、友達になります(まだ親友じゃない※重要)。

基本的には少年二人の友情物語なんですが、少年二人に関わるギャングの兄弟も重要なストーリーです。ギャングを美化してると思われるかもしれませんが、ギャングのおっさんが憎めないキャラなんですよね。子供と本気で遊べる大人はどんな職業であれ魅力的に映るのかもしれません。

後はジェイソンの叔父さんは超格好いいです。正直顔は鼻が太くてイケメンとは言い難いんですが、ハートがイケメンなんですよね。こんな叔父さんが私は欲しかった。ギャングのおっさんと距離を取るのも、彼のイケメンぶりを際立たせてます。

引っ越してきたカイルはモーテル(ビジネスホテルみたいなもの)に仮住まいでそれに劣等感を持っています。まあ親の経済状況は子供にダイレクトにきますからね。

でも母親はエロいですね。

若干くたびれたような若々しいような、そんな狭間の女性のウェイトレス姿にはフェチ魂を刺激されましたね。カイル少年には悪いんですが、ふふ…下品な話なんですが…

 

…これ以上はやめておきましょう。

 

シンドラーのリスト』『バベットの晩餐会』よりは格段に見やすい映画でありますので、興味があったら気軽にどうぞ。

 

それではこんな場末のブログを読んでくれた方、どうもありがとうございました。

 

おそらく実写映画で飯が一番美味そうな映画

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バベットの晩餐会

舞台は19世紀のユトランド半島の片田舎です。画像の二人はどちらもバベットさんではなく、敬虔な牧師である老父の娘であり、美人姉妹のマーチーネさんとフィリパさんです。正直私はどっちがマーチーネさんなのかフィリパさんなのか分かりません。この映画を見たことある人は共感してくれると思うんですが、実際姉妹の名前は覚える必要はありません。

 

それで最初から中盤までこの姉妹の清貧な生活が続き、当然美人姉妹だからちょっかいかけてくる男たちが現れるんですが、淡々と、静粛に、話は進んでいきます。

 

ぶっちゃけ退屈なほど話は静かに進行していきます。『シンドラーのリスト』並みに非リア充向けだと個人的に思っています。

 

その起伏のないストーリーは姉妹が老いて、満を持してバベットさんが劇中に出てきた後も続きます。老姉妹はその時村人の信仰が衰えているのを感じ、老父の生誕100年を記念した晩餐会に村人を招待することを計画します。その折、バベットさんに一万フランの宝くじが当たり、お世話になっている老姉妹にお願いを申し立てます。

 

それが、『バベットの晩餐会』です。

 

そりゃいままでがちょっと退屈なのは仕方ないんですね。なぜならこの映画の主役はタイトル通りの、『バベットの晩餐会』なわけですから。主役はバベットさんでも老夫妻でもなく、私は晩餐会そのものが主役だと思っています。

 

この晩餐会の用意の時から、モノクロがフルカラーになったと錯覚するほど、物語が色づいていきます。『シンドラーのリスト』があえてモノクロにした作品なら、『バベットの晩餐会』は、その晩餐会に至るまでが、モノクロじゃないのにモノクロのイメージなんですね。

 

そしてバベットさんの料理が出てくるわけですが、それが本当美味そうでたまらないんですよ。特に、村に老姉妹にかかわりのあるお偉いさんの馬車の御者さんが、厨房でバベットさんの心遣いで晩餐会の料理を分けてくれるんですが、その時のおっさんの美味しそうに食べる姿ときたら、見るだけで腹が減りました。なんかお手伝いの小僧が居るんですが、そいつもつまみ食いしてました。こやつめ、ははって感じですが、そりゃ食いたくなりますよ。

 

ブログのタイトル通り、私は実写映画で飯が一番美味そうなのはダントツで『バベットの晩餐会』だと思っています。アニメだとジブリの飯が一番かなと思うんですね。

 

この作品は最後まで見て初めておもしろさが分かる作品ですね。主役の晩餐会が最後の方に出てくるから仕方ないんですけど。

でも、実は途中で面白いキャラが一人います。それは姉妹の姉か妹のどちらかは忘れたんですが、姉妹に惚れるオペラ歌手? のおっさんです。

 

このおっさんはもう、一言で表すなら変態です。

 

いや、良い人なんですよ? バベットさんの恩人ですし、歌手としても一流のおっさんです。ただ、おっさんの顔とか、姉妹に歌(讃美歌)のレッスンをする時、過剰にスキンシップしたり、顔がいやらしかったりしたせいで、私の中では変態のイメージが出来上がってしまいました。単に情熱的なだけなんでしょうが、まあ、そうは見えないんですよね。あと老姉妹にポエム送ってきます。

 

それとこの映画は小説の映画化らしいですが、私は森薫先生に漫画化してほしいなと思ってますね。バベットさんは家政婦ですけど、森薫先生が描くとメイドになるはずなんですよ。

 

家政婦とメイドは別物です。それは文字を大にして言いたい。

 

さて、こんなところですね。それでは最後まで目を通してくれた方、チラ見してくれた方、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

昨日はナチスドイツ――ナチス党政権下の映画『シンドラーのリスト』を紹介したので同じ圧政下のソビエト社会主義共和国――ソ連を舞台にした連続殺人事件の書籍でも紹介しますね。

 

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『チャイルド44』

44人もの少年を殺害した連続少年殺害事件を追う国家保安庁職員のレオ・ステパノヴィッチ・デミドフを主人公とした小説です。実はこの小説、52人もの女子供を殺害したアンドレイ・ロマノヴィチ・チカチーロというウクライナ生まれの連続猟奇殺人者をモデルにしているそうです。

 

実話も小説もとんでもない数の殺人を起こされているわけですが、これにはどちらも同じ理由があって、「連続殺人事件は資本主義の退廃的な文化の悪弊」であり、連続殺人のような異常な犯罪はソビエト連邦には――ひいては共産圏には存在しないという公式の見解(建前かもしれませんが)があったようです。それで民警――ソ連内務省管轄の文民警察組織は連続殺人の可能性を頭から否定して、組織だった捜査をせず、これだけの犠牲者を生んでしまったというわけですね。

 

実在の人物のアンドレイ・チカチーロは置いといて小説の犯人の根源的な動機はホロドモール大飢饉の出来事です。

 

ことの起こりのホロドモール大飢饉は、1932年から1933年にかけてウクライナ人が住んでいた各地域で起きた人工的な大飢饉のことをいいます。「人工的な大飢饉」というのはソビエト連邦は政策として農業の集団化(コルホーズ)を推し進めていたわけですが、当然農民層による反発を生みました。まあ、コルホーズというのは、結局は強制移住による家畜や農地の接収なわけですから、そりゃ反発しますね。農民の財産は家畜や農地ですから。

それでまあ弾圧やら農民の逃亡やら農業の集団化とともに実施された穀物の徴発やら、農民を工業労働者にしたり(しかも工業賃金が12%近く減少している)で、農村の荒廃を招いたわけです。被害が特に酷かったのがウクライナで400万人から1000万人以上が死亡したとされています。しかもスターリンは外貨獲得のために飢餓輸出まで行ってます。大飢饉前からウクライナから小麦の輸出をやっていたわけですが、大飢饉中も変わらず小麦をウクライナから輸出のために接収を続けました。

 

ホロドモール大飢饉を長々と書きましたが、要は『チャイルド44』はスターリン支配下の歪んだ政治情勢が下地にあるストーリーです。連続殺人事件だけでなく密告や粛清の嵐が主人公の周り、いやソ連全体を覆ってるという救いようのない話です。主人公ですら密告や粛清を行ってますからね。

 

これ以上はネタバレになるので書きませんが、前回の『シンドラーのリスト』と『チャイルド44』を見て思うのはナチスソ連は思想は違うはずなのにやってることは、弾圧粛清密告と、お前ら戦争し合ってる犬猿の仲なのに何同じことやってんだ、とつっこみたくなりました。まあ、ナチスドイツとソビエト連邦の書籍は、小説であろうとなかろうとどこかデジャヴを感じますね。

 

ここらで終わります。次はもうちょい微笑ましい内容にします。二日続けてナチスドイツにソ連ですからね。『シンドラーのリスト』と一緒に借りた映画がありますので次はそれにしようかな。

 

それでは最後まで見てくれた方、チラ見してくれた方、ありがとうございました。

最後に『チャイルド44』は映画もありますので小説は読む気しない人はそちらをどうぞ。私は見てないのでおもしろいかどうかは分かりませんが。

それでは。

 

 

彼女とたぶんいい雰囲気になる映画をおすすめ(棒)

今日、ツタヤに行ってきました……

家族連れや友達と借りに来るのは私も理解できるんですよ。私自身何度か経験ありますから。

でも男と女の子のペアで借りに来たあの二人組は……その……やっぱ彼氏彼女なんですよね。いや、分かってはいるんですけどね。よくツタヤに行くと恋人同士と思われる男女がうろうろしてますから。

 

あれって部屋でDVDなりBDなりを二人っきりで鑑賞する「お部屋デート」なわけですよね? 私は一度たりとて経験したことがないので都市伝説だと思ってました。

 

都市伝説に出会ったことでゾクッとしましたのでまたもやお題クリアーですね。くそが。

 

さて、そろそろタイトル回収しますが、そんなリア充におすすめなのがこちら!

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シンドラーのリスト

1993年に放映された映画(日本では1994年)で、なんと巨匠 スティーヴン・スピルバーグ監督 作品です。

映画の内容は第二次世界大戦時にナチスドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺(ホロコースト)が東欧の占領地で進められる中、ドイツ人でありながら1100人以上ものユダヤ人を救った実業家オスカー・シンドラーの実話を描いています。

しかもなんと全編モノクロ(一人の女の子の赤いコートだけモノクロの映像の中で赤く鮮やかに映っています)で、DVD二枚組みですね。大長編です。

 

これを彼女と見たあなたは、晴れて非リア充になっていることでしょう!

 

……うん、すまない、タイトル詐欺なんだ……

正直恋人同士で見るような映画ではありませんね。ですが、名作です。彼女と一緒に鑑賞されるのはおすすめできませんが、重厚な作品をお求めの方は一度視聴していただきたいです。

主演のオスカー・シンドラー役はリーアム・二ーソン氏です。

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最近の映画でリーアム・二ーソン氏主演で見た映画は2014年の『フライト・ゲーム』なんですが、この人は全然イメージ変わりませんね。

私は『フライト・ゲーム』→『シンドラーのリスト』という順に見ましたから、リーアム・二ーソン氏の変わりなさに『シンドラーのリスト』が2000年代の作品だと勝手に思ってました。ブログに書くために調べたらまさかの1993年放映。驚きました。

 

さて、こんなところで今日は終わらせていただきます。最後まで目を通してくれた方、チラ見してくれた方、どうもありがとうございました。

 

また機会があればおもしろかった映画をおすすめします。それでは。

 

SF小説のだらだらとした話

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はじめまして。

ブログで収入を得て社畜人生脱却を目指すものぐさの日記帳です。

いい年こいたおっさんがそんな理由でブログを開設してゾクッとしたでしょう?

お題を自己紹介で済ませる有望ブロガー()ですので、これからどうかよろしくお願いします。

 

さて、ではブログで広告収入を得るためSFの本の話をします。

 

……うん、つっこみは無しの方向で。

SF――サイエンスフィクションですが、ぶっちゃけ女性に壊滅的に人気がないジャンルだと思います。映画とかの映像作品だとまた違うのでしょうが、SF本をおすすめする女性はまずいないかと。

……まあ、私に女性との接点があまりないので信憑性は皆無ですがね……ふふ……。

 

ですがAmazon書籍ランキングとか他のランキングにもSF本は載ってないようなので、間違ってないんじゃないかなと思います。

男性からの関心も年々下がってきているような気がするんですよね。統計とかで調べてないので個人的な見解ですが。

ですのでSF愛好者を増やすために――

 

――おすすめしたいのが上の画像のSF短編集ですよ!

 

短編集をおすすめするのはSF本は初めから長編を読むとおそらくダレますので。

 

本の作者はフィリップ・K・ディック氏。

ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』といったSF映画のヒット作の原作者です。映画見てないって方は是非一度ご視聴ください。

ただ『ブレードランナー』はSF小説の『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?』が原作です。私は映画より原作の方が好きですね。原作の方が独特の世界観の描写が多くて引き込まれます。

 

上の画像のディック短編集の目次は

「たそがれの朝食」

「ゴールデン・マン」※映画化

「安定社会」

「戦利船」

「火星潜入」

「歴戦の勇士」

「奉仕するもの」

「ジョンの世界」

「変種第二号」※映画化

からなってます。

 

このなかで私が特に好きな作品は「戦利船」「歴戦の勇士」「変種第二号」ですね。

正直この三つの内容をここで語りたい気持ちがあるんですが、この三作品ちょっとミステリーっぽい所がありますので、ネタバレは自重します。

 

あとはそうですね。別の視点からこの短編集をおすすめしますと、TRPGのKPの方はシナリオ作成に役立ちますね。TRPGが分からない人はまあ、ググってください。

 

特に『クトゥルフ神話TRPG』と『パラノイア』には「ゴールデン・マン」「安定社会」「奉仕するもの」「変種第二号」をちょっと改変すればすぐシナリオができますね。

『ゴールデン・マン』は人間に化けた神話生物か共産主義者に改変。

『安定社会』は、うん、クトゥルフ神話知ってる人はすぐピンと来ます。

『奉仕するもの』は名前からしてもうね。

『変種第二号』は『ゴールデン・マン』と同じ改変でいいでしょうが、共産主義者をミュータントにしたほうが個人的にしっくりきますね。

 

さて、長くなりましたがここらへんで終わります。更新は一か月は、いや一週間ぐらいは毎日更新したいとは思ってます。たぶん、おそらく。

 

だらだらとした日記帳ですが最後まで読んでくれた方、少しでも目を通してくれた方、ありがとうございました。